60年が過ぎても。

村上 裕

こんにちは。
ゲイの心理カウンセラー村上裕です。
今年も早いもので、9月に入りましたね。
みなさんは、この夏をどんなふうに過ごしておられますか?

お会いしたことがある方も、
まだ、お会いしたことがない方も、
その方らしく過ごしておられることを願います。

先日、カウンセリングルームのすぐ側にある小さな商店が閉店していました。
よく使っていたお店だったので、残念だなあ、、、と思いながら、シャッターに貼られた紙を見ると、そこにはご挨拶の言葉が。

「長らくのご愛顧を、ありがとうございました」
と筆字で書かれたその紙には “ 創業 昭和28年 ” の文字。

昭和28年に創業ということは、約60年続いたお店ということ。
60年もの間、お店を続けるというのは、どれくらいの努力だったのだろう、と思いました。
人生の多くの時間を注いで、続けてきた場所。
小さな小さなそのお店に、60年の歴史が詰まっていたんだな。
そう思うと、なんだか、もう一度だけ、そのお店で買い物がしたいな、と思いました。

そう思ったとき、自分で思っていたよりもずっとそのお店に愛着を感じていた自分に気づいて、少し驚いたり。
大切なもの、大事なもの、好きなもの、愛するもの。
失くなってから、感じる気持ちもある。
当たり前だけれど、つい、忘れてしまいがちなこと。

そしてまた同時に、カウンセリングルームP・M・Rも60年続く場所にしたいな、と思いました。
これから60年先、心理業界はどんなふうに変わっていて、カウンセリングルームP・M・Rはどんな場所になっているのだろう。

インターネットが普及し、マイノリティのコミュニケーションは60年前と大きく変わりました。
かつて、ゲイであることを周囲に知られたというだけで、その時に命を断つ人がいた、60年前の時代。
今では、セクシャル・マイノリティ、LGBTIQ、そんな言葉をところどころで見かけるようになってきて、社会も大きく変わりました。
60年前の生きづらさは、今の時代には薄らいだけれど、
今の時代だからこそ感じる生きづらさもまた、新しく生まれていると思います。
だからこそ、カウンセリングルームP・M・Rは、常に、
この社会を生きる方々から求められる場所でありたいと思います。

“ こころに寄り添う ” というのは、きっと、
今、生きてそこに居るそのかたのありのままを、真っ直ぐに見つめる。
そういうことでもあると、思うから。

今、この瞬間にしかない素適な夏を、どうぞ笑顔でお過ごしください。
そして、60年後にも、皆さんと笑顔を交わすことができますように。
Posted by村上 裕

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