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この気持を、なんと呼ぶのか

村上 裕

叫びたいようでいて、
締め付けられるようでいて、
悲しいようでいて、
暖かいようでいて、
今にもあふれそうでいて、
泣きそうなくらいに、嬉しいこの気持ち。

この気持をなんて呼べばいいのか、僕はまだ知らない。
誰か、知っているかい?
この気持ちを、なんて呼ぶのか。
教えて欲しい。


これまでずっとシフト仕事だったので、GWは人生で二度目。
なんだかもう、ほんとうに楽しくて、毎日がお祭りだった。
こんな日々が、これから先も自分を生かす糧になる。
枯渇することなく感情を生んでくれる、源泉になる。

ああ。
ほんとうに、生きててよかった。


毎日が晴れていて、太陽に透けた葉っぱの緑色とか、

肌に触れる風の感触と気持ちよさとか、

目に飛び込んできた田園景色の鮮やかさとか、

ありがたいくらいに手間のかかったおもてなしの料理とか、

楽しそうに笑うたくさんの人達のおかしいくらいの熱気とか、

腹にズンズン響く重低音の懐かしさとか、

別れ際に名残惜しくて、もっと話してたいなと思う感じとか、

ジリジリ肌を灼いた、太陽の暑さとか、

ブラッディメアリーの美味さとか、

気持ち良いくらい見事に決まったフェイントととか、

思いっきり打ったスマッシュとか、

手を繋いでくれた温かさとか、

上がった後もヌルヌルスベスベしてた温泉のお湯とか、

すれ違い通信しっぱなしで電源切れてたDSとか、

臆面もなく流れる涙を見てもらい泣きしそうだったとか、

久しぶりに会った友達の相変わらずの透明感とか、

Moonlight Shadow を聴いて泣いたとか、

日増しに枝葉を伸ばす庭の植物の愛おしさとか、

なんかもう、全部がおかしいくらいに、楽しくて、美しくて、嬉しくて、仕方がなかった5日間。
そう、新しい友人たちとも出会った。
初めて会ったとか、まだ一度も会ったことがないとか、そんなことはもう関係が無くて、この人が好きだと思ったら、理由はもうそれでいい。

彼は、もう広島に帰っただろうか。
どこかの大会で会ったら、また沢山話しをしよう。

彼は、相変わらず東京のどこかで笑って、泣いているだろう。
そのうちDJを聴きにいこう。

彼は、時差8時間の遠い土地で、きっともう寝てるだろう。
早く会いたい。きっと、もっと大好きになる。


なあ、あのとき君が引き止めて、色付けてくれた人間としての人生を、俺はこんなにも生きているよ。
なのに、お前が隣に居ないなんて。
僕は、お前と一緒に大人になりたかった。
お前が吊ったあの場所から離れて、今はどこかで見ているかい。

伝わっているかい。
君に伝えたいと思った、人間らしい生き方と、喜びと、幸せと。
君が手放した、人生の素晴らしさを。

あの日、僕が生きていれば、僕が感じたすべてが君に伝わると信じた。
だから、僕は生きようと思った。
この世界から居なくなってなお、君は僕を生かした。
生きていたら、きっと君はもっとたくさんの人を生かした。

伝わっているかい。
僕たちを傷つけたのは人間だったけど、救ってくれたのだって人間だっただろう。
伝わっているかい。
ひとは、こんなにも、笑って、泣いて、喜んで、傷つけて、傷つけられて、想って、願って、感じて、生きているよ。
それは、とても愛おしいことだね。

僕が感じる全てが、君に届くといい。
あの日、君が救ってくれたいのちだから、君にも何か伝わるといい。
なあ。

The trees that whisper in the evening,
Carried away by a moonlight shadow.
Sing a song of sorrow and grieving,
Carried away by a moonlight shadow.

I stay, I pray See you in heaven far away.
I stay, I pray See you in heaven one day.


いまも苦しいくらいに胸にある、この感情。
叫びたいようでいて、
締め付けられるようでいて、
悲しいようでいて、
暖かいようでいて、
今にもあふれそうでいて、
泣きそうなくらいに、嬉しいこの気持ち。

みんなは、こんな気持ちをなんて呼ぶの?
Posted by村上 裕

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