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石原都知事の同性愛者差別発言に抗議する有志の会

村上 裕

2011年1月14日に、中野ZEROで開催されたトークイベントに、トークゲストとしてお招き頂きました。
その時の様子はこちら。 → ●ゲイカップルとレズビアンカップル日常生活クロストーク

2010年の12月3日と12月7日に、東京都知事の石原慎太郎氏が、セクシャルマイノリティを差別する発言をしたことはご存知の方も多いのではないかと思います。

※※※(引用開始)※※※
7日のことだが報道によると、東京都の石原慎太郎知事は7日、同性愛者について、

「どこかやっぱり足りない感じがする。遺伝とかのせいでしょう。マイノリティーで気の毒ですよ」

「テレビなんかでも同性愛者の連中が出てきて平気でやるでしょ。日本は野放図になり過ぎている」

「それをことさら売り物にし、ショーアップして、テレビのどうのこうのにするってのは、外国じゃ例がないね」

「サンフランシスコでゲイのパレードを見ましたけど、見てて本当に気の毒だと思った。
 男のペア、女のペアあるけど、どこかやっぱり足りない感じがする」

と発言した。

引用元:http://www.webdice.jp/topics/detail/2773/
※※※(引用終了)※※※

この出来事を知って、私も本当に深い悲しみと怒りを感じました。

セクシャルマイノリティに対する考え方は、セクシャルマイノリティの当事者であるなしに関わらず、個人個人の方が持っていて当たり前です。
好意的な気持ちを持つ方もいれば、否定的な気持ちを持つ方もおられるでしょう。
それで良いと思います。
何を好きで、何を嫌うかは、その方個人のものなので。
私だって、生のセロリはどうしても臭いがダメで食べられません。
でも、生のセロリを好きな方だっていて、それはとても自然なことなのです。

でも、石原慎太郎氏の場合、東京都知事としての立場で発言する場で、セクシャルマイノリティを差別する発言をしたことが、とても酷いことなのです。
大きな立場を持つ人物の発言は、それを受けとるかたの価値観に影響を与えます。
「えらい人が言っているのだが、そうに違いない」というように、知識の無いかたや認識の薄いかたには、それが正しい知識であるかのように受け取られてしまうのです。

ただでさえ、セクシャルマイノリティの自殺率が高いと言われている日本で、この発言はあまりにも非道と感じます。
また、石原慎太郎氏は、セクシャルマイノリティだけでなく、在日外国人、身体障害者、高齢者に対する差別発言もしている方です。

いまここに生きる一人のゲイとして、私は、石原慎太郎氏の差別発言に対して“No”といいます。

私たちは、足りなくない。
そして何より私たちは、気の毒じゃない。

誇りをもち、一人の人間として自信を持ち、懸命に生きています。


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Posted by村上 裕

Comments 1

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Bi-Doc  

 自分はバイですが、同性愛に対する石原都知事の発言について大分遅れて最近知りました。 
 
 もし先天的遺伝子欠損の場合、重篤な症状を呈することもあるため医療が介入しなくてはいけません。 生命の保持に関わるからです。

 ところがゲイは病気ではないです。ゲイだからといってそれだけで薬を出せば医師法違反です。病気じゃないんですね。ゲイということだけならいたって健康ということです。 

 うつ病などの精神病の場合は治療対象になります。
 しかし、ゲイそれ自体は病気ではありません。病気の定義から外されています。

 なるほど分子生物学的にゲイの遺伝子研究は意義があるかもしれませんが、医学とゲイは無縁です。ゲイに関わる遺伝子があろうがなかろうが、そもそも「so what」です、無意味なんですね。
 
医療の立場、人間の健康管理の立場では、ゲイもノンケもまったく同じです。
要するに遺伝など関係ありません。無意味な関連です。
遺伝は治療対象となり始めて意味を持つ概念です。 

ゲイのパートナーシップに関わる社会制度の問題で、遺伝を引き合いに出すのは不毛ですね



 
  
 

2011/12/11 (Sun) 03:28 | EDIT | REPLY |   

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