【 P・M・Rイベントレポート♯01 】「カミングアウトをしたいLGBT当事者と、カミングアウトを受けた家族・友人のための、心の勉強会」(第3回 LGBTの家族会)
2017年5月4日(木祝)13:30〜17:00 に、渋谷にてLGBTの家族会の第3回目になる「カミングアウトをしたいLGBT当事者と、カミングアウトを受けた家族・友人のための、心の勉強会」を開催しました。
いつもはディスカッション方式なんですが、今回はレインボーウィーク特別イベントということで、講座形式にしました。
また、普段は法人向けのLGBT研修でしかお伝えしないカミングアウトのケーススタディも入れながら、参加者の皆さんにもたくさんディスカッションをして頂けるようにしてみました。
定員30名のところ、最終的には35名がご参加くださいました。
参加者もとても多様で、カミングアウトをしたい20代〜50代のLGBT当事者(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、Xジェンダー、アセクシュアル、パンセクシュアル、クエスチョニング)や、当事者からカミングアウトを受けたお父さん・お母さんたち、当事者からカミングアウトを受けた友人(高校生〜40代)の方々、企業内のLGBT従業員への支援体制を模索している人事部の方々、LGBTの生徒を持つ学校の先生方、LGBT向けのメディア運営をしている企業の方々、そして、カウンセリングルームP・M・Rでトレーニングを積んでくださっている心理カウンセラーを目指している方々、等、本当に多彩な顔ぶれでした。
(しかも、定員満了の後にご参加ご希望をくださった高校生の皆さん5人は、椅子を持参しての参加!)
カミングアウトという行いをテーマに、本当にたくさんの気持ちや目的意識を持って集まってくださった皆様に、何をお伝えできるだろうと考えながらの時間でした。
そして、ああしなさい、こうしなさい、と押し着せするのではなくて、参加者の皆様同士で、できるだけコミュニケーションをして欲しいと願いながら、おひとりおひとりの顔を見ていました。
それに、P・M・Rとして伝えたいなと思っていたことの7割くらいはお伝えできたとも思います。
P・M・Rから伝えたことの趣旨は、
・人間といういきものそのものの多様性とグラデーション
・心理学的な見地からの、差別の仕組み
・カミングアウトの本当の意味(秘密の告白、ではなく、クローゼットから出るということ)
・カミングアウトのケーススタディ
・カミングアウトをしたいLGBT当事者が期待していることと、気をつけなければいけないこと
・カミングアウトを受けた家族や友人が思うこと、気をつけなければいけないこと
・「悩む」ということの意味と理由
という内容でした。
心に強く残ったのは、講座の中で、ご参加の皆様同士でディスカッションを重ねるごとに、みなさんの表情がどんどん変わっていったこと。
強張っていた表情が、次第に緩んでいったり、驚いたり、気づきを得て、そして、納得したり、深く何かを理解した時の表情に変わっていったことです。
「ああ、これが、生身の人間と人間がコミュニケーションすることのちからなんだな」と、改めて感じました。
この講座で伝えたことは、P・M・Rが創業してからの10年の中で、ご自身の人生に向かい合ってきた沢山の方々が教えてくれた事です。
たくさんの人が教えてくれたことを、今度はきっと、私達が社会に還していく番なんだと思っています。
2015年以降の渋谷区では、街のあちこちで虹色が掲げられる一方で、LGBT反対デモも起こっています。
変化には必ず、作用・反作用があって、ポジティブな変化には必ずネガティブな変化も起こるようになっています。
渋谷区で起こっていることが、今、日本の各地で起こっていること。
カミングアウトという行いは、する人も受ける人も、誰も悪くないのに、悲しいことが起こる。
カミングアウトは「する側」と「受ける側」の、両方の課題だから、その両方を繋ぐことが必要だと実感しています。
講座の最後には、今月からスタート予定のRedyForでのクラウドファンディングをご紹介させて頂きました。(※現在、公開準備中。)
この講座でお伝えさせて頂いたことを、北海道から沖縄までの地域で伝えさせて頂けたら、カミングアウトという勇気ある行いによって傷ついたり、すれ違ったりする人が、今よりもっと少なくなるはず。
隠れていたクローゼットから、勇気と決意を持って姿を現そうとすること、
それを受け取めようとする人の優しい心が、その人自身を苦しめないこと、
幸せになろうとする人たちが、幸せになってゆけるために、P・M・Rにおいでくださった方々が教えてくれた大切なことを、必要としている方々に届けたいです。
それが、LGBTの心理支援の専門家と名乗るP・M・Rの役目であり、ミッションなんだと思います。
35名の皆さんとご一緒にする場と時間の中で、そう思いました。
LGBTの家族会の第4回目は、2ヶ月後〜3ヶ月後にまた開催したいと思います。
次回にも、たくさんの方々と、人生の時間を過ごせることを願っています。
●LGBTの家族会( カウンセリングルームP・M・R )
カウンセリングルームP・M・R WEBサイト

いつもはディスカッション方式なんですが、今回はレインボーウィーク特別イベントということで、講座形式にしました。
また、普段は法人向けのLGBT研修でしかお伝えしないカミングアウトのケーススタディも入れながら、参加者の皆さんにもたくさんディスカッションをして頂けるようにしてみました。
定員30名のところ、最終的には35名がご参加くださいました。
参加者もとても多様で、カミングアウトをしたい20代〜50代のLGBT当事者(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、Xジェンダー、アセクシュアル、パンセクシュアル、クエスチョニング)や、当事者からカミングアウトを受けたお父さん・お母さんたち、当事者からカミングアウトを受けた友人(高校生〜40代)の方々、企業内のLGBT従業員への支援体制を模索している人事部の方々、LGBTの生徒を持つ学校の先生方、LGBT向けのメディア運営をしている企業の方々、そして、カウンセリングルームP・M・Rでトレーニングを積んでくださっている心理カウンセラーを目指している方々、等、本当に多彩な顔ぶれでした。
(しかも、定員満了の後にご参加ご希望をくださった高校生の皆さん5人は、椅子を持参しての参加!)
カミングアウトという行いをテーマに、本当にたくさんの気持ちや目的意識を持って集まってくださった皆様に、何をお伝えできるだろうと考えながらの時間でした。
そして、ああしなさい、こうしなさい、と押し着せするのではなくて、参加者の皆様同士で、できるだけコミュニケーションをして欲しいと願いながら、おひとりおひとりの顔を見ていました。
それに、P・M・Rとして伝えたいなと思っていたことの7割くらいはお伝えできたとも思います。
P・M・Rから伝えたことの趣旨は、
・人間といういきものそのものの多様性とグラデーション
・心理学的な見地からの、差別の仕組み
・カミングアウトの本当の意味(秘密の告白、ではなく、クローゼットから出るということ)
・カミングアウトのケーススタディ
・カミングアウトをしたいLGBT当事者が期待していることと、気をつけなければいけないこと
・カミングアウトを受けた家族や友人が思うこと、気をつけなければいけないこと
・「悩む」ということの意味と理由
という内容でした。
心に強く残ったのは、講座の中で、ご参加の皆様同士でディスカッションを重ねるごとに、みなさんの表情がどんどん変わっていったこと。
強張っていた表情が、次第に緩んでいったり、驚いたり、気づきを得て、そして、納得したり、深く何かを理解した時の表情に変わっていったことです。
「ああ、これが、生身の人間と人間がコミュニケーションすることのちからなんだな」と、改めて感じました。
この講座で伝えたことは、P・M・Rが創業してからの10年の中で、ご自身の人生に向かい合ってきた沢山の方々が教えてくれた事です。
たくさんの人が教えてくれたことを、今度はきっと、私達が社会に還していく番なんだと思っています。
2015年以降の渋谷区では、街のあちこちで虹色が掲げられる一方で、LGBT反対デモも起こっています。
変化には必ず、作用・反作用があって、ポジティブな変化には必ずネガティブな変化も起こるようになっています。
渋谷区で起こっていることが、今、日本の各地で起こっていること。
カミングアウトという行いは、する人も受ける人も、誰も悪くないのに、悲しいことが起こる。
カミングアウトは「する側」と「受ける側」の、両方の課題だから、その両方を繋ぐことが必要だと実感しています。
講座の最後には、今月からスタート予定のRedyForでのクラウドファンディングをご紹介させて頂きました。(※現在、公開準備中。)
この講座でお伝えさせて頂いたことを、北海道から沖縄までの地域で伝えさせて頂けたら、カミングアウトという勇気ある行いによって傷ついたり、すれ違ったりする人が、今よりもっと少なくなるはず。
隠れていたクローゼットから、勇気と決意を持って姿を現そうとすること、
それを受け取めようとする人の優しい心が、その人自身を苦しめないこと、
幸せになろうとする人たちが、幸せになってゆけるために、P・M・Rにおいでくださった方々が教えてくれた大切なことを、必要としている方々に届けたいです。
それが、LGBTの心理支援の専門家と名乗るP・M・Rの役目であり、ミッションなんだと思います。
35名の皆さんとご一緒にする場と時間の中で、そう思いました。
LGBTの家族会の第4回目は、2ヶ月後〜3ヶ月後にまた開催したいと思います。
次回にも、たくさんの方々と、人生の時間を過ごせることを願っています。
●LGBTの家族会( カウンセリングルームP・M・R )
カウンセリングルームP・M・R WEBサイト




