1人の人間の心の中にある、マイノリティとダイバーシティ

心理カウンセリング
03 /18 2015
こんにちは。
プロフェッショナル心理カウンセラーでゲイの心理カウンセラーの村上裕です。

先月から、セクシャルマイノリティのコミュニティをある条例の話題が賑わせています。

同性同士のカップルから申請があれば「結婚に相当する関係」と認める証明書を発行する条例案が、渋谷区に提出されました。

このパートナーシップ証明書発行の条例について、TwitterやFaceBook、ブログ、様々なSNSで多くの方々が意見を交わしています。
関心のある方、関心の無い方、自分への影響を感じる方、無関係と感じる方、ひとそれぞれに様々な感じかたと意見があるのを、日々、拝読しています。

そうしていて感じるのは、今回の条例に関する議論は、どこか、
かつて、心理カウンセリングが詐欺や洗脳と混同されていた時の議論と似ているなあ、ということです。


ひとは、知らないものを怖がります。
知らないけれど、よく耳にするものを、
理解していると思い込んでしまうことがあります。

分からないから誤解をして、
知らないから思い込んで、
触れたことが無いから遠い存在のように感じることが、
たぶん、あります。
人には、そういう心の仕組みがあるからです。

コミュニケーションで大切とされることはいくつもありますが、そのひとつに「受容」というものがあります。
受け容れる、と書くのですが、受容ということの理解も人それぞれだと思います。

最近、この受容ということについて探求をしていると、いつも繋がりを感じる言葉があります。
「ダイバーシティ=多様性」という言葉です。
このダイバーシティという言葉が、なかなか深い言葉で、ある訳によれば「幅広く性質の異なるものが存在すること」と書かれています。

性質が異なるもの、が隣に居たら、怖いことでしょうか?
もしかしたら、怖いかもしれません。
自分と性質が異なる、ということは、もしかしたら価値観や文化や感性が違っているかもしれず、なにか予想外のことをするのではないか、何か自分の世界が脅かされてしまうのではないか、なんて、思ってしまうかもしれません。
それはもしかしたら、怖いことかもしれませんよね。

ひとつ見方を変えてみます。
私達は、自分の心の全てを、自分で理解できているでしょうか。
それまで触れたことが無かったり、
新しい刺激だったり、
予想外の出来事に出会ったり、
そんな時に、「あれ、こんな気持ちになる事もあるんだ」と思うことはありませんか。

例えば、
新しい人間関係の中でなかなかうまくいかなくて悩んだり、
できると思ったことがなかなかうまくいかなかったり、
目指していた目標までの距離を遠く感じてしまったり、
そんな気持ちになることが、時にあるかもしれません。

そんな時って、「これまで知らなかった自分の心」と出会っているんですよね。

新しい環境でこれまで知らなかった自分の感情の反応を知ったり、
できそうと思って立てた予想と違って驚いていたり、
こうなりたいと思った気持ちがどんどん変わっていったり、
新しい自分の心と出会い続けている、ということでもあると思います。

けれど、私達はよく「心」という言葉を耳にするから、
つい、自分の心に対しても、
全部知っているとか、理解できていると思い込んでしまうのかもしれません。


そう、きっと、たった1人の人間の心の中にも、多様性というものがいっぱい詰まっていて、
私達は日々、そんな「自分の心の多様性」というものと出会い続けているんだと思います。

心理カウンセリングやメンタルトレーニングは、
そんな「自分の心の多様性」と上手に付き合ってゆくために役立つプログラム。
気づいたり、感じたり、思い巡らせたり、イメージしなおしたり、
そんなふうに自分の心の多様性と上手に付き合ってゆくことができるのだから、
他人との間に感じる多様性とも、上手に付き合ってゆくことができると思います。

渋谷区に提案された今回の条例案は、セクシャルマイノリティにだけ関わりあるものではなくて、
この社会のなか、1人1人、違った人生を生きながら共存する私達にとって、
違いを「受け容れる」ということの、素晴らしい問題提起なのではないかと思います。

カウンセリングルームP・M・Rは、ゲイの方々が多く住む中野区にあるカウンセリングルーム。
そして、私が講師やカウンセラーを務める、アイディアヒューマンサポートアカデミーは、条例が提出された渋谷区にあるカウンセリングのアカデミー。

ぜひ、マイノリティと多様性という奥深いテーマについて、お話しをしに来てください。

人生や、価値観や、生き方を変える、
そんな出会いが、きっと、みなさんを待っています。



プロフェッショナル心理カウンセラー
ゲイの心理カウンセラー

村上裕
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心理カウンセリング
03 /05 2015
こんにちは。
ゲイの心理カウンセラー村上裕です。
段々と季節も暖かくなってきて、春を感じる今日このごろですね。

皆さんは、カウンセリングって、なぜ心を癒やす効果があると思いますか?

人それぞれ、いろんな感じた方や考え方があると思います。
今日は、私の思う、カウンセリングの効果というものについて書きたいと思います。

私は渋谷にあるアイディアヒューマンサポートアカデミーという、プロの心理カウンセラーを養成する社会人スクールを卒業した後、独立開業をしてカウンセリングルームP・M・Rを開きました。
様々な方に多くのご支援を頂くことができたおかげで、P・M・Rも今年で開業8年目となります。

一般社団法人全国心理業連合会(経産省にご指導頂いている、職業カウンセラーの業界団体です。)ができ、プロフェッショナル心理カウンセラーの資格ができてからは、これまでよりも一層、お仕事が多くなってきました。
私の1日の最大ご予約数は4名ですが、朝から晩まで、1日ずっとカウンセリングをしっぱなし、という日も多くなりました。

例えば先日は、お昼すぎから夜まで、3名の方のお話しを聴かせて頂いた日でした。

おひとりは、ゲイというマイノリティであり、会社の経営者という男性。
おひとりは、ストレートでご家族や旦那様との関係をお考えの女性。
おひとりは、ゲイというマイノリティについて、これからのお仕事について悩む男性。
それぞれ、全く異なるお気持ちや課題をお持ちの方々です。

受容、共感、あいづち、オウム返し、etc、、、。
カウンセリングには様々な基本的なスキルがあり、スキルを支える心理学という学問があります。
けれど、カウンセリングを提供する時間だから、と、誰にでも同じことをするわけではありません。

おひとりおひとり、その方だけの人生を歩んでこられた。
その人生を精一杯に生きてきたからこそ、色んなことを感じたり、様々な課題を持ったりしている、ただそれだけ。
カウンセリングは、そんなおひとりおひとりに寄り添っていく時間。

ある方は、経営者という顔をはずし、たったひとりのその人として。
ある方は、長い間心に秘めていた想いを、言葉にして。
ある方は、変えられないものを受け入れてこれからを真摯に考えて。

普段は必要だから身につけている笑顔を、カウンセリングの時間だけは優しく外して、ありのままの自分自身の素顔で言葉を発する。
素顔の自分で言葉を発するから、その言葉に自分自身も気づきを得る。
涙を流すためにカウンセリングをするのではなくて、カウンセリングを通して心が動いたからこそ、涙が流れる。

その涙が、大切な何かを呼び起こしてくれる。

カウンセリングというのは、そんなふうに、
孤独に凍えた心に暖かな火を取り戻すことができる、
自分の心の中にあったほんとうの思いに気づくことができる、
自分でも気づいていなかった自分らしさを思い出すことができる、

たったひとつの命、
たったひとつの存在、
たったひとりのその人だからこそ、
ふたつとない、その人だけの答えがある。

IT社会になり「個」というものが見えづらくなった現代だからこそ、
カウンセリングの時間はとても大切なことを感じさせてくれるのだと思います。

心を病んでいるからカウンセリング、というのは、もうずっと昔のこと。

より豊かな人生の時間を過ごすために、ぜひ、カウンセリングという心の交流に出会いにきてください。

中野にて、心から、お待ちしています。


ゲイの心理カウンセラー
村上裕
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村上 裕

http://www.pmr-co.com
https://www.facebook.com/yutaka.murakami.980


【 ごあいさつ 】

はじめまして。
東京都の中野区を中心に活動している、ゲイの心理カウンセラーです。
性自認は男性。
セクシャリティはゲイ(男性同性愛者)です。

ゲイの心理カウンセラーではありますが、セクシャリティの枠にとらわれず、いろんな方からのご相談をお賜りしています。
ゲイの方から心理カウンセリングのご依頼を頂くことが多いのは事実ですが、
レズビアンの方、
トランスジェンダーの方、
クエスチョニングの方、
ゲイのご家族(妻、親御様、兄弟姉妹)の方、
ゲイに全く関わりのない方、
からのご相談も頂いています。

皆様、ありがとうございます。

もしも私自身の詳細にご興味を持ってくださったら、下記 カテゴリ の 【 はじめに 】と【理念】 をご覧ください。


今日もまた、ゲイの心理カウンセリングを求める方から、カウンセリングルームでご相談を聴かせて頂いています。
どうぞ、お気軽においでくださいね。


ひとを傷つけ、時に死に至らしめるような残酷さと、
苦しみの底に居る人の、生きる支えになるような暖かさ。

その両方を持っているのが人間だと思います。
そして、そんな人間といういきものが、私は本当に大好きです。


※これをご覧くださった誰かがお声をかけてくださらなくても、私のブログやWEBサイトが、生きることが楽しくなるような、充実した時間を過ごせるような、そんなきっかけになることを目指しています。


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