なぜゲイの心理カウンセラーなのか

はじめに
02 /22 2011
ゲイの心理カウンセラーであることをお伝えすると、時々、
「 なぜセクシャルマイノリティの心理カウンセラーと表現しないのか? 」
というご質問を頂きます。

私が「 ゲイの心理カウンセラー 」と自身を表現するのには、理由があります。


セクシャルマイノリティという言葉は、現代の日本ではLGBTに置き換えられます。
これは、

L:Lesbian... レズビアン(女性同性愛)
G:Gay... ゲイ(男性同性愛)
B:Bisexual... バイセクシュアル(両性愛)
T:Transgender... トランスジェンダー(性同一性障害)

の頭文字を繋いだ言葉です。

しかし、この4つのセクシャリティはセクシャルマイノリティ(性的少数派)であるという共通性があるだけで、別々なセクシャリティなんです。

そう考えたとき、ゲイにとって困ること、レズビアンにとって困ること、バイセクシュアルにとって困ること、トランスジェンダーにとって困ること、は、それぞれ違うものではないかと思うのです。

私はゲイなので、ゲイとしての視点や、ゲイとして困ったこと、悩んだことは実感しています。
そして、そのゲイとしての視点、困りごと、悩み事も、ゲイひとりひとりで異なっています。
ですから、私には、他のセクシャリティ当事者の状況を実感することはできないと感じるのです。

もちろん、セクシャリティが違っても、心理カウンセリングは成立します。

心理カウンセリングは、心のコミュニケーションだからです。
どんなふうに表現されるセクシャリティでも、ひとは、誰一人として掛け替えの無い、心を持っているのだから。

ただ、過去の私がストレートの治療者に抵抗感を感じたように、LBTのかたの中にも、ゲイに対して抵抗感を感じるかたはおられるのではないかと考えるのです。

それなのに「 セクシャルマイノリティの心理カウンセラー 」と自身を表現するのは、とても乱暴なことのように思います。

これが、私が自身を「 ゲイの心理カウンセラー 」と表現する理由です。

過去にはとても悩み、苦しみ、いま私は、ゲイとしての自分が好きです。
だから、ゲイではないセクシャリティの方にも、敬意を持っていたいと思います。


もちろん、「ゲイの心理カウンセラー」である私とお話しをしたいと思ってくださる方なら、セクシャリティに限らず、私はお話しを聴かせて頂きたいです。

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表現されたものは、残り続ける

日記
02 /21 2011
去年の11月~12月にかけて、DREAMS COME TRUE さんのCMとポスターに出させて頂きました。
その当時、いろんな意見を伺いました。
(主にツイッター、mixi、ブログなど)

感動したという声。
疑問視する声。
肯定する声。
様子見の声。
興味を強めた声。
いろんな声です。

邦楽のCMや宣伝にゲイが登場したことに、色んな考えがあって良いと思うんです。
もちろん、肯定的な声だけじゃなく、否定的な声も。
(でも、肯定の声のほうが、やっぱり嬉しいです。)

それは、ゲイという存在を認識し、意識すればこそ。
何も感じないとき、ひとは無関心として意識することなく通り過ぎます。

私は、この世界でとても寂しく、悲しいことは、悪意ではなく無関心だと思っています。
ここに居るのに、居ないものとして扱われる。
ちゃんとここに、生きているのに。

だから、好悪の感情は、その存在を認めているからこそなんです。


CMが終わり、ポスターがなくなった今でも、お話しを伺うことがあります。
(ドリカムさんのサイトでは、今でもテレビCMの動画が流れています。)

もうテレビではCMは流れていないし、駅でポスターも見かけない。
それでも、残り続けているものがある。
それが、ひとりのゲイとして、とても嬉しいんです。

あるストレートの友人が、言いました。

「昔は同性愛者が嫌いだったけど、実際に会って話してみたら好きになった。おんなじ、普通の人間やったんやね。何も違わんかった。」


今はゲイを嫌いでも、そんなふうに価値観が変わるひとは、きっとまだまだ居ると思うのです。


いつか、ゲイやストレートという、そのカテゴリーさえ無くなったらいいな。


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【お知らせ】2月27日(日)のトークイベントに出演させて頂きます。

日記
02 /20 2011
1/14日のトークイベントにお呼びいただいたご縁で、再度、出演させていただくことになりました。
下記、詳細です。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
有志の会★トークイベント
『語れなかったあの頃と、語りきれないこの先へ』
2月27日(日)18:00開場/18:30開始-20:30終了
会費:1000円
※「有志の会」ファンドレイジングイベントとしての開催です。
入場料収入は会場使用料や、今後の活動実費に使用させていただきます。
※予約は不要です。お気軽にお越しください。
会場:パフスペース(東京メトロ東西線 早稲田駅 馬場下口(2or3b)より2分。)
http://akaboshi07.blog44.fc2.com/blog-entry-2395.html
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

先着順、40名ほどの会場とのことです。
もしもご興味ある方がおられましたら、会場でお声がけしてくださると嬉しいです。


さー、どれを話そうかな!
楽しみです!

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“カウンセラー”への憤り

心理カウンセリング
02 /19 2011
最近、とても深く憤ることがあります。
そして、申し訳ない気持ちになることがあります。


インターネットで “ ゲイ カウンセリング ” と検索すると、ほぼTOPページに私のこのブログが出てきます。
それは本当に有り難いことで、それだけ多くの方の関心があるのだなと感じます。

でも同時に、寂しくもあります。
私は、私の他にもゲイの心理カウンセラーに現われて欲しいんです。
実名を堂々と出し、どんなメディアにも姿を現すことができる、そんなゲイの心理カウンセラーに。

個々の心理カウンセラーにもやっぱり個性はあって、クライアントの中には私に相性の悪さを感じておられるかたもいるかもしれません。
(いつも有意義な時間を過ごせたと仰ってくださる、クライアントの方々のお言葉はありがたく信じています。)

何かを選ぶ時、大事なのは、選択肢があることだと思うんです。
一択しかなく「選ぶしかない」状態ではなく、いろんなゲイの心理カウンセラーがいて、その中から気に入ったゲイの心理カウンセラーを「選ぶことができる」。
それが、とても大事なことのように思うのです。


さて。
時折クライアントの方々から、とある団体のカウンセラーさんのお話しを伺います。
実名が出なくとも、ゲイのカウンセラーがどこかにいることは本当に嬉しいことです。
でもね、その方(方々)は、相談に訪れたクライアントに否定の言葉を投げかけるというのです。
「ゲイとして生きるなら、今のままじゃダメ」「ゲイとして幸せになるなら、◯◯しなきゃ」「ゲイとして、、、、、」etc、、

言いたい。
それは、心理カウンセリングじゃない。

そして、ゲイという生き方の幸せは、個人が決められるほど薄っぺらいものじゃない。
ゲイという生き方の幸せは、その生き方を選んだ個々の方が決めることです。
カウンセラーという名のもとに、その人物が決めることじゃない。
決して。


心理カウンセリングってね、決してクライアントの人となりをカウンセラーが分析したり、決め付けるものじゃないんです。
今、目の前におられるそのクライアントが、どう生きたいか、何をしたいか、どうしていきたいのか、何を思うのか。
世界にただひとり、誰も代わりになんて成れないそのかたの、思いと意思に添い、それを実現するサポートをするんです。

もちろん、提案やホームワークをお願いする時もあります。
クライアントにきちんと確認をして。
でも、命令したり、決めつけたり、そんなことはしません。
もしもそんなことをするカウンセラーがいるなら、それは心理カウンセラーではありません。


いま遭遇している心のトラブルを、どうにか解決したいという心意気を持って訪れるかた自身を、否定する。
それは、とても酷い、乱暴なことだと私は思います。


そんなカウンセラーがいることに、同じ心理カウンセラーとして、深い怒りを感じ、恥ずかしく、申し訳なく思います。
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カウンセリングルーム風景

はじめに
02 /14 2011
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こちらがカウンセリングルームです。

実際の心理カウンセリングの時には、真ん中に映っている猫は別室でおとなしくしているんですよ。
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村上 裕

【 ごあいさつ 】

はじめまして。
2007年に創業した、カウンセリングルームP・M・R代表の、ゲイの心理カウンセラー村上裕と申します。

性自認は男性。
セクシャリティはゲイ(男性同性愛者)です。

ゲイの心理カウンセラーではありますが、セクシャリティの枠にとらわれず、いろんな方からのご相談をお賜りしています。
ゲイの方から心理カウンセリングのご依頼を頂くことが多いのは事実ですが、
レズビアンの方、
トランスジェンダーの方、
クエスチョニングの方、
ゲイのご家族(妻、親御様、兄弟姉妹)の方、
ゲイに全く関わりのない方、
からのご相談も頂いています。

皆様、ありがとうございます。


もしも、カウンセリングやカウンセリングルームP・M・Rの活動にご関心を持って頂けたなら カウンセリングルームP・M・R とインターネット検索をして頂くか、下記URLをご参照下さい。
 
●カウンセリングルームP・M・R
http://www.pmr-co.com/


今日もまた、心理カウンセリングを求める方から、カウンセリングルームでご相談を聴かせて頂いています。
どうぞ、お気軽においでくださいね。


ひとを傷つけ、時に死に至らしめるような残酷さと、
苦しみの底に居る人の、生きる支えになるような暖かさ。

その両方を持っているのが人間だと思います。
そして、そんな人間といういきものが、私は本当に大好きです。


※これをご覧くださった誰かがお声をかけてくださらなくても、私のブログやWEBサイトが、生きることが楽しくなるような、充実した時間を過ごせるような、そんなきっかけになることを目指しています。


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